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第223話

御園座12月公演に出演中の朝丘雪路さんから食事に招かれました。

一足先にお店に着いて待っていると「慌てて楽屋出て来たから髪もバサバサ」と可愛く笑って入って見えた。

「お疲れでしょ」とご挨拶すると「大丈夫、大丈夫」と何時もの笑顔です。

「芝居」に「ショー」に大活躍の雪路さん疲れていない訳はありません。今日は美味しい料理と楽しい話で少しでも疲れが癒されればと心から思いました。

逢えば何時も次から次へと芝居の話、朝丘雪路さんの芸歴は舞台公演に限って紹介すると昭和27年の宝塚大劇場の初舞台から

昭和30年代には、尾上松緑さん(先代)との共演、劇団「新派」への参加、そして劇団「新国劇」に特別出演、東映歌舞伎にも出演と大活躍でした。

御園座には、昭和39年12月に新国劇の辰巳柳太郎さんに「劇団に華を添えてくれ!」と頼まれて特別参加。

大作家の川口松太郎先生がわざわざ朝丘さんに書き下ろした新作「朝霧」が用意されるなど、当時の人気の程が窺がわれます。

そしてこの年から「雪路まつり」の看板公演もスタートを切っています。

昭和40年代に入ると、勝新太郎さん、そして市川雷蔵さんとの共演が実現、長谷川一夫さん市川右太衛門さんからも乞われて公演に参加し、大きな評価を得てきました。

昭和45年9月には、御園座にて朝丘雪路/林与一公演が実現し、美男美女の共演が話題になりました。

その後、中村扇雀さん(現:坂田藤十郎)とコマ歌舞伎にも出演。

昭和50年代には、朝丘雪路特別公演も定期的に開催され「芝居」と「ショー」の奮闘公演が続きます。

この頃からは、五木ひろしさん、高橋英樹さんの公演へも出演が多くなりました。

御園座では昭和58年7月「人間万事塞翁が丙午」が話題に、そして昭和60年代に入って益々活躍。

夫の津川雅彦さん演出によって新派作品をニューウェーブの新波として創りなおす試みが成され、御園座では昭和62年「明治一代女」から上演「五辨の椿」「お蔦 主税」「滝の白糸」「風流深川唄」「萩の乱れ」「おさん茂兵衛」と連続七年の朝丘雪路特別公演が続けられた。

この頃の共演出演には細川たかしさん、里見浩太朗さんの公演が上げられます。

その後、御園座は平成13年12月に朝丘さんに喜劇作品を企画、相手役に舞台初出演の桂三枝さんを迎え「出囃子女房」を上演した。

この作品が翌年に新宿コマ、梅田コマにて再演され劇界の話題となり、平成15年芸術選奨文部科学大臣賞を受賞することになります。

御園座は平成15年12月朝丘雪路特別公演に三枝さんを再び迎え、名作(迷作)の「浪速 花のれん」を上演した。

そして今年、松井誠特別公演に朝丘雪路さんが特別参加し「芝居」も「ショー」も熱演!熱演!大熱演!の公演が開幕している。

走り続ける! 朝丘雪路さんを紹介しました。