イメージ 1第488話

昨夜、平成25年(2013)3月31日、とうとう昭和38年(1963)に8階建て御園座会館内に再建開場した御園座が、50年の劇場史を刻んで幕を降ろしました。

本公演の3月大歌舞伎は26日に千穐楽、そして30日の舞踊会も終え、31日は30名程の舞台・照明関係者が出勤して大道具・照明器材を整理していた。

明日からは御園座を去る人、残る人。 最後まで御園座の舞台を造り続け、支え続けた仲間です。

そんな舞台現場の皆さんの労に少しでも報いたいと「津軽三味線・藤秋会」の加藤 訓 家元が、慰労会を兼ねて「御園座 惜別の会」を開いて下さった。 家元夫人と総師範の訓栄さんも出席しての歓待に心打たれました。

藤秋会・加藤家元と私の出会いは、御園座の仕事で大変お世話になっていた近藤産興蠅亮卍垢ら紹介され、平成12年(2000)10月27日に「藤秋会ザ・ミレニアムコンサートin御園座」と題した津軽三味線の会を貸館として引受けた時からでした。

「13年前のあの時、無茶な願いを引受けてくれた篠田さんがいたから、その後の五木ひろし公演への参加に繋がった」と会うたびに感謝され、今回も是非とも慰労会に来てくださいと言われ喜んで出席しました。

御園座への想いは舞台にたずさわっていた現場スタッフほど大きい。劇場閉鎖の現実に感極まって涙する人も・・・・・

加藤家元の心配りで思い出に残る「御園座 惜別の会」に参加させて頂きました。

写真は31日午後5時頃 閑散とした劇場正面です。