2015年05月15日 御園座の金山歌舞伎公演 「錦秋名古屋顔見世」 第562話 今年もまた10月に、金山の市民会館にて「錦秋名古屋顔見世」興行が開催されます。 平成25年(2013)3月に御園座が閉館し、再建までの5年間は花道施設のある金山の市民会館を借りての公演が続けられる予定です。 3年目になる今年も10月興行の出演俳優・公演期間・演目・配役が発表されました。 名古屋顔見世は4年ぶりとなる中村吉右衛門丈を座頭とした播磨屋一門の座組みです。 タグ :#その他舞台、演劇
2015年03月29日 御園座の新聞記事 第560話 新御園座ビルの起工式から一夜明けた28日(土)中日新聞朝刊には、3年後の劇場再開場に期待する各界著名人の話などを織り交ぜた、御園座の記事が溢れていました。 歌舞伎界から坂田藤十郎丈、歌手の五木ひろしさん・石川さゆりさん、舞踊家の花柳朱実さん、東海学園大の安田文吉教授、そして御園座の元演劇プロデューサー篠田邦雄です。 タグ :#その他舞台、演劇
2015年03月25日 御園座の忘れ物 第558話 「御園座 解体されました」の記事を載せると役者さんのfacebookに、劇場を懐かしむコメントが寄せられていました。 舞台での事、楽屋での事・・・それぞれの思い出が残っていた劇場が無くなっている。 あの跡地写真に複雑な気持ちになられたと思いますが、コメントに「舞台も楽屋もほんとうに良い劇場でした」「劇場スタッフの人柄も劇場の作りも最高でした」「新御園座が楽しみです」など・・・・温かい言葉を頂いている。 御園座は、全国劇場の中でも数少ない舞台大道具製作から公演に携わる舞台・照明・ミキサー・小道具の係りを社員としており、その他にも観客係り・楽屋係りも配し、お客様へのサービスは勿論、舞台の仕上がりから俳優のお世話を大事にしてきました。 私が御園座に入社した(昭和39年)頃、観劇は高級娯楽として入場税が課せられていた時代です。 世の中全体がまだまだ貧乏な生活が一般的でした、役者も劇場社員も貧しかったです。 それでも「芝居の世界」には貧乏を忘れる魔法の「夢」が有り、舞台を支える「絆」が生まれていました。 当時、御園座の役者に対する「おもいやり」は、ギャラの少ない下座の役者を楽屋上層階に旅館のように寝泊りさせ、楽屋食堂を開設した事など・・・・多くの役者さんが語っています。 舞台では、歌舞伎・新派・新国劇・松竹新喜劇・・・と「義理」「人情」に溢れた芝居が上演されていた。 時代が移ってスターが主流の公演になっても劇団経験者の舞台役者の層は厚く、魅力あるスターに見応えある芝居となり客を魅了していました。 しかし、どこの劇場も大スター・歌手への安易な依存に陥って「芝居の質」を支えてきたスタッフ・役者への「おもいやり」が徐々に希薄になってしまった。 御園座でもスタッフ・役者と共に何日も深夜に及ぶ稽古に付き合った「芝居のわかる」社員がいなくなっている。 何処かに「忘れ物」をしてきたように思うのは、私一人でしょか・・・・・・ タグ :#練習用
2014年11月16日 御園座 中間決算(平成27年3月期) 第550話 御園座が平成27年3月期・第2四半期決算短信(平成26年4月1日~26年9月30日)を発表しました。 第一項目の経営成績(累計)欄を前年の決算短信資料と並べてみると劇場の苦境が見えてくる。 前年上半期の売上高は、歌謡ショー他の短期公演を実施し1億9000万円ありましたが、売上原価が大きく上回り営業利益は 2億3200万円の損失。 御園座は短期主催の興行では採算が取れないと・・・・今期は上半期の主催興行を行なわず、中日劇場7月8月公演の販売協力に止め 売上高は僅か 1500万円でした。 しかし、販売原価は又も売上高を上回り営業利益は 6200万円の損失です。 「売上高」より「売上原価」が上回る問題は、経営再建中の御園座だけではなく東西大劇場が直面している大きな問題です。 劇場経営を観覧券の売上のみで「事業再生計画」を企てた御園座支援団体は、興行界(水物商売)の恐ろしさを垣間見たと思います。 タグ :#練習用
2014年06月07日 御園座・社外公演 「錦秋名古屋 顔見世」 第544話 御園座が今年も10月に金山の市民会館を借り「錦秋名古屋 顔見世」興行を行ないます。 昭和40年から毎年10月に、名古屋の秋の風物詩として続けられてきた歌舞伎の祭典「吉例名古屋 顔見世」は、昨年3月御園座閉館により継続が危ぶまれたが、名古屋市の協力により花道設備のある市民会館ビレッジホールを特別に10月長期賃借し、昨年から御園座の社外公演として行なわれている。 しかし製作会社・松竹㈱は、市民会館での顔見世興行への吉例タイトルを御園座再建まで預かりとし、昨年からの市民会館での興行は「錦秋名古屋 顔見世」としています。 それほど御園座は、歌舞伎上演の劇場として優れた魅力を持っていました。 先々代社長・長谷川栄一が、名古屋随一の芸能通であり歌舞伎役者との親交も深かったことから劇場設計には、「歌舞伎の舞台を如何にしたら楽しく観劇できるか?」の工夫が凝らしてありました。 また、幕間に一息入れられるユッタリとしたロビー、観劇お土産のショツピングが楽しめる売店など・・・・・御園座が「日本一の劇場」と言われた由縁です。 四年後の新・御園座に期待して 今年10月の金山「錦秋名古屋 顔見世」カラーチラシを載せておきます。 タグ :#練習用