カテゴリ: 御園座・歴史

積水ハウス株式会社は、御園座跡地開発(劇場・店舗・分譲マンションの複合開発)として進めていた「(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」の詳細を発表しました。

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第559話

平成27年(2015)3月27日、新御園座ビルの起工式が行なわれました。

当日の中日新聞夕刊には「新御園座ビルは2017年12月に完成し、新劇場の開場は2018年春に再開場」と載っていた。 先日私のブログに載せた開場予測と同じでホッとしました。 
また劇場設計とビル外観デザインを監修された隈研吾氏の紹介と解体前の御園座正面壁に用いられた「なまこ壁」風のデザインを引き継ぐ新御園座ビルの完成予想図が掲載されています。

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第555話

御園座が解体されてしまった。 写真の様にとうとう8階建て御園座会館ビルは、跡形も無くなっています。(他にも写真を撮りましたが、facebookへ掲載)

撮影場所は元御園座ビル東南角からです。左手に大きなヒルトンホテルが現れ、正面奥は広小路通り北側の観光ホテルまで見通せてしまう。 本当に御園座が無くなっています。44年間も勤めた劇場が消えてしまった・・・・・

現場に貼りだされた工事予定表には明日まで解体工事を行ない日曜からは現場は閉鎖され、4月1日から新御園座となる劇場と積水ハウスの高層マンションビルの建築工事に入ると記載されている。 すでに新劇場の設計は建築家の隈研吾さんが担当されると発表されており、着々と御園座再建計画は進められています。

しかし再建後の御園座では、どのような公演が観られるのか? 魅力ある看板興行が揃えられるのか? 東西の商業大劇場の大半は、入場料収入だけでは採算が取れない現状に陥っている。 御園座が独自性を活かした公演企画をするには「御園座の芝居づくり」を手放しており、買付け興行を並べざるを得ません。

やはり頼みの綱は、劇場運営に協力される中日新聞社となるのでしょうか?

来月、中日劇場にて開幕する「4月花形歌舞伎」のように中日新聞社・御園座 主催と掲げ、多くの公演広告を新聞掲載して頂く・・・・・

いゃ~・・・・ やはり、それは、無理でしょうね。

数ヶ月ぶりのブログ掲載なのに、解体されて更地になった御園座跡地を見て感傷的になっています。

第548話

御園座ビルの解体工事が本格的になってきました。 8階建てのビルはスッポリと白い工事囲いに覆われている。 西側の御園通りからは南西角の貸事務所部分が大きく削り取られて無残な姿を晒しています。 昭和38年(1963)秋に竣工した時は、この位置に御園座の事務所がありました。

2階に劇場部、3階に総務部、4階に秘書室、5階に管財部 2階劇場部から3階総務部へは事務所内階段が設けられ、2階の西エレベーターホールには事務所から劇場2階ロビーへ直結した秘密の鉄扉があり従業員の利用が許されていました。 開場翌年に入社した私には懐かしく楽しい思い出が詰まった職場でした。

積水ハウスの高層マンションビルと合体して建設される新劇場・平成の御園座は、どんな劇場となるのだろうか? 

既に建物の概観は、竣工時の青写真としてコンピューター合成したものが名古屋市の開示資料に掲載されている。 大変良く出来ておりマンション・新劇場が完成しているように見えます。

写真の伏見通り側は、1階にテナント、2階に劇場ロビー・その奥に客席・そして舞台が設計されており、今までの南向き舞台から東向き舞台に変わります。

劇場への出入りは南東角の大階段となり、新・御園座の特色ある劇場の顔になるでしょう。

新しい御園座はミュージカルも可能な多目的性を備えるが、事業再生計画にも年2回の歌舞伎公演を予定したように歌舞伎への取組みを重視している。 
新劇場開場後は、さらに年3回に増やす見込みで「春は大歌舞伎、秋は顔見世、その間に新たな客層を開拓する歌舞伎鑑賞教室を開けたら・・・・」と長谷川社長は構想を巡らせているようです。

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第547話

「脚光の十年」は、1985年・昭和六十年に御園座が創立九十周年を迎え刊行(非売品)した記念誌です。 内容は御園座に出演された俳優諸氏(70名)の「思い出話」や、長谷川栄一会長・長谷川真弘社長らの座談会の様子も掲載され、過去10年間の公演内容の記録を記載した今までの劇場社史とは違っていました。

歌舞伎・新派・新国劇の劇団幹部俳優をはじめ、森繁久弥・三波春夫・美空ひばり・藤山寛美・萬屋錦之介・里見浩太朗・杉良太郎・・・・・・・と大スターの寄稿文が載っている。

まさに御園座の黄金期です。 創立九十周年を迎えた昭和六十年度の年間興行を参考に並べてみます。

1月 里見浩太朗特別公演  岩井友見 土田早苗             松竹関西 制作

2月 杉 良太郎特別公演  波乃久里子 葉山葉子   新歌舞伎座 制作

3月 「ちゃんばら行進曲」 山城新伍 林美智子    松竹芸能 制作

4月 山本富士子特別公演  江原真二郎        東宝  制作

5月 五木ひろし特別公演  朝丘雪路         御園座 自主制作

6月 松竹新喜劇      藤山寛美 島田正吾    松竹関西 制作

7月 美空ひばり特別公演  淡島千景         東宝  制作

8月 松竹現代劇      大竹しのぶ 江守徹    松竹芸能 制作

9月 孤愁の岸       森繁久弥 竹脇無我 林与一 東宝  制作

10月 吉例顔見世      市川團十郎襲名      松竹   制作

11月 東宝現代劇      山本陽子 主演      東宝  制作

12月 近松心中物語     平幹二朗 太地喜和子   東宝  制作

松竹・東宝・松竹芸能・新歌舞伎座から大型興行の提供を受けています。 
この年の5月に実施した五木ひろし公演から、長く中断していた御園座自主制作が再スタートし、翌年には里見浩太朗公演、そして次の年には杉良太郎公演と自主制作が本格的に実施されていきました。

写真は「脚光の十年」その後の御園座演劇制作を支えた御園座の社員です。

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