第537話

久々に日本海若狭へ300kmドライブ。名神高速道路から北陸自動車道を通って敦賀インターへ向かう。ここからは舞鶴若狭自動車道へ繋がるのだが、残念ながら敦賀~小浜間が未開通(今年の7月開通予定)です。目的地の三方までは下道を走ることになるが、バイパスのトンネル工事が進み二車線化になれば渋滞は一気に解決されます。
今日は連休明けで車はスムースに流れている。
三方石観音へは今年初めての訪問です。毎年、雪解けを待ちかねて来ていたが今年は随分と遅くなってしまった。 春先は比叡山根本中堂などに参拝していました。
段々と長距離ドライブが疲れるようになってしまった。 今日はそんな疲れを癒してくれる三方温泉「きららの湯」に浸かって帰りました。
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第536話
 
御園座が閉館中のため「御園座 芝居の話」のブログ更新も遠ざかっていたが、久々に御園座の話題が新聞に載っていました。
 
「御園座の舞台を飾っていた5本の緞帳が、再利用される場が見つからず破棄処理になってしまう・・・・」との内容でしたが、昨年3月末に閉館してから既に一年以上、いやいや劇場閉鎖の決定はそれより数年前に予定されていたでしょうに、今更再利用が話題になるとは考えてもいませんでした。
 
今回話題になっている緞帳は、平成2年7月に新調されてから既に23年間も経っている。昭和38年秋に再建した御園座の新調緞帳5本は、使用年数27年間でした。それと比べれば、今の緞帳はまだ使えると考えられたのか? 壁面装飾として利用が可能と考えたのか? いずれにしても巨大な重量物の上に二十数年間の埃汚れをどう処理するか? やはり破棄処理になってしまうでしようね。
 
寂しい話題です。せめて写真だけでも華やかにと思い・・・・季節遅れですが満開の桜です。

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三重県いなべ市大安町・両ヶ池 食事処「とんぼり」前の桜を御覧下さい。
 

イメージ 1第535話
 
昨日、郵便受けに 名古屋・地区みっちゃく生活情報誌「西区フリモ」が届けられていました。表紙写真は自宅近くの八坂神社・提灯祭です。
雑誌の巻頭特集には2ページにわたって神社歴史と祭事が紹介されている。
 
江戸時代(文治元年1185)平家武将が祠を建立し健速須佐之男命(たてはやすさのをのみこと)を祭ったのが初めと社伝にあり、100mほど離れた現在地への遷座(元禄15年1702)から、祭礼も盛大に執り行われるようになったと伝わっています。祭神は神仏習合において牛頭天王宮・天王社と同一視され、厄病・災厄除けの神様です。
 
祠建立の祭始から829年、当所遷座から312年の由緒ある八坂神社。
そこに伝わる例大祭神事は、毎年5月の第3土・日曜日(今年は17・18日)に行なわれる。米寿にあやかる880個の提灯を下げた高さ20mの山竿提灯が有名ですが、厄災を葭に封じて惣兵衛川に流す「御神葭舟流し」の神事も町内氏子によって大切に守り続けられています。
 
長い歴史を重ねてきた八坂神社には、今でも地元町民の変わらぬ信仰と祭事への熱い思いが寄せられている。
 
ビル建替えのため閉館中の御園座、耐震改修を目指す大須演芸場も地元の支援を取り戻し、劇場としての歴史を続けてもらいたい。
 
両施設とも再開場後の興行内容が不明確なところがあり、市民の関心も薄れている。そろそろ建物などのハード面から今後の劇場運営を左右する興行ソフト面を考える時期です。そして地元に「夢」を提供して下さい。

イメージ 1第534話
 
yahooがジオロク゛を提供するサービスを中止することになり、七年間534話も連載した「御園座 芝居の話」をyahooブログに引越し申請しました。
 
3日ほど待たされましたが、メールにて「ジオログからの移設終了」が届きました。
早速、ブログのレイアウトから始めましたが、使い勝手に戸惑うことばかりです。
以前は、ジオプラスのオプションを付け画面から広告を消していましたが、こちらは消すことは出来ないようです。
 
イライラしながらブログ画面をあちこちとクリックしていたら、年明けに自己流メンテナンスで息を吹き返し調子が良かったNECパソコンから、ブォーブォーと大きな冷却ファンの音がでてきてしまった。
 
大容量のブログ引越しをこのまま進めればパソコンは熱暴走して壊れてしまいます。
作業を中断してホームセンターに出掛け、精密機器のホコリを除去する「エアーダスター」を購入、パソコン裏蓋のネジをほぼ全部はずし裏カバーを取り外します。
 
冷却されたエアーガスによってパソコン内部のホコリを一気に吹き飛ばしますが、緻密に取り付けられている基盤コードには注意が必要です。排気ファンは取り付けをはずして中も外もエアー清掃すると良いです。
 
600円ほどで見事に復活してくれました。 ファンの騒音で困っている皆さん、参考にして下さい。 ただし作業は自己責任になります。
 

イメージ 1 第533話

新・御園座の再建は、積水ハウス高層マンションとの共同ビル計画として進められています。

現在、名古屋市環境影響評価条例に基づく「環境影響評価の手続き」を行っている途中です。

一昨年10月に「事業者・方法書」が出され市民に縦覧し、市民等意見と市長意見(方法意見書)が出され、事業計画の一部変更がなされた「準備書」が昨年9月に届出されている。そして年末には「市からの見解書」も縦覧し、今月23日(日)に御園座近くの栄小学校にて「公聴会」が開催されました。

この後、市長意見(審査書)が付された「評価書」が出されるようです。 

取り壊し・再建工事へ入る前には、近隣住民に対する「工事説明会」も開催するとの説明でした。

それにしても随分と時間を要するものです。御園座は昨年3月公演をもって閉館している。まもなく一年が経ってしまいます。

先日、御園座が発表した第三四半期決算短信では、営業利益3億3500万円の赤字・経常利益も5億2300万円の赤字を計上している。 平成26年3月期の期末業績予想もそれぞれに数千万の赤字が加算されそうです。

業績不振の原因は、昨年10月に市民会館を借りて行なった「名古屋錦秋顔見世興行」の観覧券が、体制変更に伴う準備不足や広告宣伝が不十分だった・・・・・と記載されていました。

御園座が昨年3月に発表した事業再生計画には、今後興行の自主制作を中止し、興行会社からの買付け興行に方針を変更、演劇制作部門を廃止している。 これでは買い興行の受入れも満足に仕切れないと思っていたが、やはり準備不足でしたか・・・・・

広告宣伝においても問題が生じていたのでしよう。 来月も中日劇場を長期に借りて西川きよし主演・森昌子特別出演「水戸黄門」とショーを御園座が行ないますが、すでにお客様からはチケット問い合わせが中日劇場に入って混乱しているようです。

確かに今までの中日劇場の新聞広告には、3月公演のことは一行も載っていませんでした。 しかし御園座主催と言っても公演場所は中日劇場です。広告費の一部負担を話し合えなかったのでしようか?

新・御園座の再建後は、中日新聞社が劇場運営を支援すると聞いていますが、本当に大丈夫なのか心配になってきました。

ソチ 冬季オリンピックも終了し、暇になったので長々と書いてしまった。

イメージ 1 第532話

大須観音の一筋東に大須演芸場があるが、家賃滞納により立退き執行が今日実施される。先月末にて有料の公演は終え、一昨日から無料で演芸場を開放していると新聞にも載っており、写真のように大勢の人が列をなしていました。

マスコミも連日この話題を報じており、報道関係者も多く集まっています。 一年前の御園座の閉館の時もインタビューに答え「伝統ある劇場が無くなるのは寂しい」「名古屋の文化の灯が消えてしまう」など閉館を惜しむ声が多く寄せられていたが・・・・・・

劇場経営の問題点や特殊性など紹介されず、感傷的に劇場再建を望む声が大きく報じられ、財界支援を受けた御園座は再建の道を歩んでいます。 しかし興行の世界では公演採算が見通せ無いことが普通とされており、それを補うのは過去の経験で得た知識でした。

御園座も業績が低迷した時期には、外部からコンサルタントや元経営者を招いたが、興行の知識を知らずして劇場再建の道を探れば経費削減を強いるしか方法はなかったのでしょう。 現在の御園座には数名の社員しか残っていないと聞きます。 演劇部門の社員は一人も残っていないのに、年間5ヶ月ほど他劇場で公演を続ける計画はどうなってしまうのか? 

新・御園座が再建されれば中日劇場の運営支援が受けられると聞いているが、このままでは二劇場の採算が取れる客を維持していくのは難しいと思えてしまいます。

財界から御園座支援に入っている方々は、劇場再建に向けてどんな絵を描いているのだろうか・・・・・・

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今日は愛車を12ヶ月点検のためディーラーへ預け、待ち時間を利用して地下鉄で大須観音へ出かけました。 
節分当日に大須観音へ参拝するのは初めてです。 境内には写真のように大掛かりな仮説舞台が組まれ、一般参加の人々が次々と豆撒き式に参加していました。 

 
 
イメージ 1第531話

昨日、名古屋駅前のキャスルプラザホテルにて高校の同窓会がありました。 昭和39年の卒業から会の名前は「三九会」とつけられ愛知県立惟信高校・普通課程の5組・6組・7組の人達が集まります。

同窓会は毎年行なわれているが、今年は卒業から50年の節目と大半の人が今年で古稀を迎える事もあり、出席者は昨年より多い40名程でした。

出席率が悪い上、人の名前を覚えることが苦手な私には、大変失礼ですが半数以上の方々の顔と名前が一致しません。 それでも「老舗劇場・御園座」に40年以上勤めていたのが幸いし、女性陣からの知名度は随分とあるようです。 「御園座は新しくなるのですね、楽しみに待ってます」「市民会館の顔見世は少し寂しかった、やはり御園座で歌舞伎は見たい」と嬉しい言葉を掛けてくれます。

男性陣の名前も覚えなくてはと自宅に戻って卒業アルバムの写真を眺めますが、つい先ほど会って来た68才の顔とアルバムの18才の顔が結び付かない。 来年は卒業アルバムから写真をコピーして持って行こうと思っている。 これも忘れてしまうかも・・・・・・

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先週の金曜日(10日)の午後、御園座に立ち寄りました。会館一階は白い壁に囲われ立入りはできません。新・御園座再建まで少しでも話題を繋ごうと町内の御園通商店街の皆さんが「五百円市」を催していました。

今年初めの開催とあって「餅つき大会」も開催、各商店のテーブルには色々な値打ち物が並んでいます。

劇場正面の軒下にも御園座のテーブルが出されていたが、遠くから見たので何を売っていたのか・・・・・ 分かりませんでした。

しかし、御園座の関係者がfacebookに「御園座の掘り出し物をバザーに出しました」と写真入りで紹介していたのです。 驚きました。

平成11年に発刊した「御園座百年史」は、無造作に段ボール箱に入れられ1000円の表示がしてあります。 他にも演劇図書館刊行の「現代歌舞伎芸談」「名作歌舞伎の舞台鑑賞」などを500円で売り出している。

「御園座百年史」の内容は劇界の貴重な資料、今まで好劇家の要望に応え演劇図書館が26250円で販売していた書籍です。

「掘り出し物バザー」に提供するとは・・・・・・

もっと驚いたのは、もう一つのテーブルには歌舞伎役者の襲名記念品が山積みされて500円の値札が貼り付けてあります。

歌舞伎の世界では名跡を受継ぐ襲名興行を行なう場合、「御贔屓筋」「劇場関係者」に公演の後押しをして頂きたいと御挨拶の「手拭」「扇子」「襲名記念品」を渡している。 そんな役者の思いがこもった品を劇場が余っていたとバザーに出して売ってしまうとは・・・・

何でもインターネットのオークションに出されてしまう時代に、劇界の正論を振りかざす私が間違っているのか考えてしまいます。

イメージ 1第529話

「四年後に再建される新・御園座には花道が無いのですか?」とブログを見た方から問い合わせがきました。 「客席も少ないようですが、何席程の劇場になるか教えて下さい」と無茶な注文を言われます。 劇場の座席表は未発表ですし二階席・三階席の平面図も「準備書」には載っていません。

一階席の平面図に記載されている座席表は、花道を客席仕様にしたものですが、他劇場の例から横4列の座席分は使用している。
客席は20列と見えますから花道使用分は80席です。

一階席のその他のブロックも読み取っていくと客席は、花道が無い時に上手・下手対称になるよう設計されており、正面に横12席そして8席・6席が対象となっている。 南北の桟敷席は読み取れませんが1列設置と考え、15席づつ記入しました。 車椅子対応席は3席づつにしてあります。

上記の条件で一階座席数は、780席(車椅子席含む)

花道設置での一階座席数は、700席

明治座一階834席(二階390席・三階144席 ) 総席数1368席

新歌舞伎座一階735席(二階400席・三階318席) 総席数1453席

御園座は一階席数700から推定して二階席350・三階席200と仮定すれば総席数1250席

現・御園座の1656席から比べると余りにも小さくなってしまう。私の推定が間違っていることを願うばかりです。

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