第107話

先日、本社(御園座)の朝礼会議に出席していると里見さんの奥様から伝言が入りました。

「今、京都にいますが、夜の部お芝居の一幕終了した幕間に楽屋に来て貰いたい」とのことでした。

幕間予定時間は午後5時15分。

その日私は、午後から痛めた腰の治療をするため、瀬戸の老人ホームへは行かない予定になっており、初日にご挨拶してからご無沙汰している奥様にお会いできるならと・・・・・・夜の部「水戸黄門」中幕に楽屋をお訪ねしました。

楽屋のれんを分けて「おはようございまーす」と声を掛ければ、「早く、早く。上がって、上がって」と奥様のはずんだ声が、私を迎えてくれた。

座長部屋の座敷テーブルには、食事の支度がすっかり出来上がっており、里見さんは既に食事を始められていた。

私も遠慮なく頂きますと席に着き、奥様が京都に帰って作られてきた手料理を味わいながら里見さんと芝居の話を・・・・・・

奥様からは「これも食べなさいよ、あれも食べなさいよ、お代わりは」と気を使って頂ける。

七年前も里見浩太朗座長を囲んで毎日のようにひらかれる終演後の食事会を奥様は手際良くご用意されていました。

食卓を囲んでワイワイ、ガヤガヤ 30分の幕間は瞬く間に・・・・

お腹も、気持ちも大満足。


追 記

腰を痛めた原因は、先日書き込んだ「八坂神社」神事お手伝いで働きすぎた為。

日頃、いかに身体を動かしていないか思い知らされました。