イメージ 1 第532話

大須観音の一筋東に大須演芸場があるが、家賃滞納により立退き執行が今日実施される。先月末にて有料の公演は終え、一昨日から無料で演芸場を開放していると新聞にも載っており、写真のように大勢の人が列をなしていました。

マスコミも連日この話題を報じており、報道関係者も多く集まっています。 一年前の御園座の閉館の時もインタビューに答え「伝統ある劇場が無くなるのは寂しい」「名古屋の文化の灯が消えてしまう」など閉館を惜しむ声が多く寄せられていたが・・・・・・

劇場経営の問題点や特殊性など紹介されず、感傷的に劇場再建を望む声が大きく報じられ、財界支援を受けた御園座は再建の道を歩んでいます。 しかし興行の世界では公演採算が見通せ無いことが普通とされており、それを補うのは過去の経験で得た知識でした。

御園座も業績が低迷した時期には、外部からコンサルタントや元経営者を招いたが、興行の知識を知らずして劇場再建の道を探れば経費削減を強いるしか方法はなかったのでしょう。 現在の御園座には数名の社員しか残っていないと聞きます。 演劇部門の社員は一人も残っていないのに、年間5ヶ月ほど他劇場で公演を続ける計画はどうなってしまうのか? 

新・御園座が再建されれば中日劇場の運営支援が受けられると聞いているが、このままでは二劇場の採算が取れる客を維持していくのは難しいと思えてしまいます。

財界から御園座支援に入っている方々は、劇場再建に向けてどんな絵を描いているのだろうか・・・・・・