第544話

御園座が今年も10月に金山の市民会館を借り「錦秋名古屋 顔見世」興行を行ないます。

昭和40年から毎年10月に、名古屋の秋の風物詩として続けられてきた歌舞伎の祭典「吉例名古屋 顔見世」は、昨年3月御園座閉館により継続が危ぶまれたが、名古屋市の協力により花道設備のある市民会館ビレッジホールを特別に10月長期賃借し、昨年から御園座の社外公演として行なわれている。

しかし製作会社・松竹㈱は、市民会館での顔見世興行への吉例タイトルを御園座再建まで預かりとし、昨年からの市民会館での興行は「錦秋名古屋 顔見世」としています。

それほど御園座は、歌舞伎上演の劇場として優れた魅力を持っていました。 先々代社長・長谷川栄一が、名古屋随一の芸能通であり歌舞伎役者との親交も深かったことから劇場設計には、「歌舞伎の舞台を如何にしたら楽しく観劇できるか?」の工夫が凝らしてありました。 また、幕間に一息入れられるユッタリとしたロビー、観劇お土産のショツピングが楽しめる売店など・・・・・御園座が「日本一の劇場」と言われた由縁です。

四年後の新・御園座に期待して 今年10月の金山「錦秋名古屋 顔見世」カラーチラシを載せておきます。

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