第546話
先日も九州・福岡市から「興行界の現状やら劇場の経営について話が聞きたい」と名古屋に来られた初対面の人と待ち合わせ、プログの写真を見られているかもと思い「白髪頭の人を探して下さい」と頼んでおくと簡単に見つけて下さった。 遠方からわざわざお越しになったからにはと・・・・私の経験談を交え三時間近く話しましたが、特殊な興行界の世界を少しでも理解して頂けただろうか?
今後、より厳しさを増す劇場経営に対応策は見出せるのか?
昨年から御園座は10月の「顔見世」歌舞伎公演を金山の日本特殊陶業市民会館にて行なっています。 やはり劇場として豪華な設備が整っていた御園座での「吉例顔見世」興行と比べ見劣りするのは歪めないです。
御園座は高層マンションビルに合体した新劇場を再建するべく下の写真のように解体工事中。 ビル・劇場竣工までの数年間に御園座の看板興行「顔見世」歌舞伎公演が途切れないよう無理を承知で市民会館開催を続けている。
先日も御園座の歌舞伎公演を応援しようと財界有志がNPO法人を発足させたと報じられていた。 しかし、年一回の歌舞伎公演を不安視されるようでは新・御園座の年間興行はどうなるのでしょう。 中日劇場との公演合併と新劇場の開場景気に期待しているのか?・・・・・・それでは数年後に「劇場の健康寿命」に近づいてしまいます。