第556話
今から15年前、平成12年(2000)10月27日に御園座を借り切って津軽三味線・藤秋会の記念大会が行なわれました。 当時は月末の休館日を貸劇場として利用して頂くのは、舞踊会かカラオケ大会など翌月公演準備に負担が掛からない催し物を選んでおり、「津軽三味線の会」と会主から説明を受けても御園座初めての公演に、現場の受入れ作業も計算できず演劇制作部長の私も躊躇した公演でした。
実現できたのは会主の藤秋会・加藤訓家元の熱意です。 過去に御園座で上演した「近松心中物語」のラストシーン客席に降り注いだ大雪を、津軽三味線200名の大合奏に降らせてもらいたい・・・・・何年も思い描いた家元の「一念」
私のプロデューサー魂に火がついてしまいました。 もともと客席への大雪企画は御園座公演が発端であり提案者の一員でもあったので、藤秋会への使用も問題ないと判断。今でも語り草になった一日限りの豪華・夢舞台が実現したのです。
その日から15年、日々精進の「つみかさね」秋藤会は益々発展し今年6月21日に35周年記念公演「夢舞台・藤秋会2015」を愛知県芸術劇場大ホールにて開催する。 公演チラシ と 坂村真民の詩「つみかさね」の色紙です。
今日、NHK BSテレビ「北国からのコンサート」に、五木ひろしさんと共演されている家元を拝見し懐かしい昔話を書いてみました。