第563話

イメージ 1平成27年(2015) 5月15日 御園座はコーポレートガバナンスの体制強化を図るため、社外取締役3名を新たに迎えると発表しました。

 中日新聞社     高坂 毅 相談役  73才

 中部日本放送    大石 幼一 会長  62才

 三菱東京UFJ銀行 小笠原 剛 副頭取 61才

6月25日開催の第125回定時株主総会後の取締役会で正式に決定されるそうです。

一昨年3月末の劇場閉館を前に、事業再生ADRを利用し経営再建を目指した御園座は、事業再生計画を公表し第三者割当増資を財界の後押しで実現しました。

しかし劇場再建までの5年間を代替施設を利用し、顔見世歌舞伎を中心に年間5ヵ月ほどの主催・提携公演を実施、10億円の売上げを想定した経営目標は大幅な見直しを迫られています。

事業再生計画には、再建に向け御園座と中日新聞社、中部日本放送、名古屋商工会議所、三菱東京UFJ銀行、東海東京証券、野村證券を常任メンバーとする「御園座経営支援委員会」を設置し、演目の選定や再生計画の進捗状況をチェックする事になっていたはずです。

確かに平成25年7月からは、東海東京証券より現御園座執行役員になられた方が出向されていますが・・・・・演劇界の特殊な慣例と経費仕分けを理解し改革するには時間を要すると思います。

また検討事項として上がっている「演目選定方針」は新劇場のもっとも大きな課題です。 3年後の新御園座の公演ラインナップに期待が膨らみます。