カテゴリ: 劇界 その他

第554話

ブログ「御園座 芝居の話」を少しでも多くの人に読んで頂けないか? と以前はツイッターにブログの更新を書き込んでいたが、昨年4月以降は御園座が閉館していることもあり、御園座リアルタイム検索も話題が少なくなっています。

「このままでは、御園座が忘れられてしまう!」とフェイスブックも利用しはじめました。 しかし、ブログでもコメント欄は閉じてメールのみ御意見・感想などを頂いていた私が、友達を探たり、いいね!を押したり、会話を公開するなどは気恥ずかしくて出来ません。

それでも芝居の世界を多くの人達に知らせたいと始めたのです。 御園座時代のプロデューサー立木常雄さんのフェイスブック友達800人に芸能係者が多くいる事を知り、彼だけを友達にさせて頂いた。 「友達の友達」として今は色々な分野の方々に読まれているみたいです。

フェイブックもお便り・感想はメールにてお願いしている。 自分勝手なルールを押し付けてごめんなさい。

今日は「ブログ芝居の話を見つけて読んでいます」と50代の方から嬉しいメールが届きました。

「偶然見かけた貴殿のブログ、御園座中心のエピソードを興味深く拝見し、長年にわたる中身あるブログ継続に感服しました」との内容
        嬉しいですねぇー  続けてきてよかったぁー
又、「70代後半~80代の御園座OB + 芸能関係知人にお知らせしたい内容です・・・・・・」とも書いてあります。
        
その通りなんです! でも、懐かしがって読んでくれそうな年配の方々は、ほとんどインターネット アレルギー世代です。

元明治座の土生さん、新歌舞伎座の松岡さん お読み下さい。 私の心からの叫びです。
元新歌舞伎座の北浦さん 諦めました。 元梅田コマの竹田さん ご愛読ありがとうございます。

皆さんからのブログエールに励まされて続けてきました。

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第536話
 
御園座が閉館中のため「御園座 芝居の話」のブログ更新も遠ざかっていたが、久々に御園座の話題が新聞に載っていました。
 
「御園座の舞台を飾っていた5本の緞帳が、再利用される場が見つからず破棄処理になってしまう・・・・」との内容でしたが、昨年3月末に閉館してから既に一年以上、いやいや劇場閉鎖の決定はそれより数年前に予定されていたでしょうに、今更再利用が話題になるとは考えてもいませんでした。
 
今回話題になっている緞帳は、平成2年7月に新調されてから既に23年間も経っている。昭和38年秋に再建した御園座の新調緞帳5本は、使用年数27年間でした。それと比べれば、今の緞帳はまだ使えると考えられたのか? 壁面装飾として利用が可能と考えたのか? いずれにしても巨大な重量物の上に二十数年間の埃汚れをどう処理するか? やはり破棄処理になってしまうでしようね。
 
寂しい話題です。せめて写真だけでも華やかにと思い・・・・季節遅れですが満開の桜です。

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三重県いなべ市大安町・両ヶ池 食事処「とんぼり」前の桜を御覧下さい。
 

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大須観音の一筋東に大須演芸場があるが、家賃滞納により立退き執行が今日実施される。先月末にて有料の公演は終え、一昨日から無料で演芸場を開放していると新聞にも載っており、写真のように大勢の人が列をなしていました。

マスコミも連日この話題を報じており、報道関係者も多く集まっています。 一年前の御園座の閉館の時もインタビューに答え「伝統ある劇場が無くなるのは寂しい」「名古屋の文化の灯が消えてしまう」など閉館を惜しむ声が多く寄せられていたが・・・・・・

劇場経営の問題点や特殊性など紹介されず、感傷的に劇場再建を望む声が大きく報じられ、財界支援を受けた御園座は再建の道を歩んでいます。 しかし興行の世界では公演採算が見通せ無いことが普通とされており、それを補うのは過去の経験で得た知識でした。

御園座も業績が低迷した時期には、外部からコンサルタントや元経営者を招いたが、興行の知識を知らずして劇場再建の道を探れば経費削減を強いるしか方法はなかったのでしょう。 現在の御園座には数名の社員しか残っていないと聞きます。 演劇部門の社員は一人も残っていないのに、年間5ヶ月ほど他劇場で公演を続ける計画はどうなってしまうのか? 

新・御園座が再建されれば中日劇場の運営支援が受けられると聞いているが、このままでは二劇場の採算が取れる客を維持していくのは難しいと思えてしまいます。

財界から御園座支援に入っている方々は、劇場再建に向けてどんな絵を描いているのだろうか・・・・・・

 第530                                     イメージ 1
 
先週の金曜日(10日)の午後、御園座に立ち寄りました。会館一階は白い壁に囲われ立入りはできません。新・御園座再建まで少しでも話題を繋ごうと町内の御園通商店街の皆さんが「五百円市」を催していました。

今年初めの開催とあって「餅つき大会」も開催、各商店のテーブルには色々な値打ち物が並んでいます。

劇場正面の軒下にも御園座のテーブルが出されていたが、遠くから見たので何を売っていたのか・・・・・ 分かりませんでした。

しかし、御園座の関係者がfacebookに「御園座の掘り出し物をバザーに出しました」と写真入りで紹介していたのです。 驚きました。

平成11年に発刊した「御園座百年史」は、無造作に段ボール箱に入れられ1000円の表示がしてあります。 他にも演劇図書館刊行の「現代歌舞伎芸談」「名作歌舞伎の舞台鑑賞」などを500円で売り出している。

「御園座百年史」の内容は劇界の貴重な資料、今まで好劇家の要望に応え演劇図書館が26250円で販売していた書籍です。

「掘り出し物バザー」に提供するとは・・・・・・

もっと驚いたのは、もう一つのテーブルには歌舞伎役者の襲名記念品が山積みされて500円の値札が貼り付けてあります。

歌舞伎の世界では名跡を受継ぐ襲名興行を行なう場合、「御贔屓筋」「劇場関係者」に公演の後押しをして頂きたいと御挨拶の「手拭」「扇子」「襲名記念品」を渡している。 そんな役者の思いがこもった品を劇場が余っていたとバザーに出して売ってしまうとは・・・・

何でもインターネットのオークションに出されてしまう時代に、劇界の正論を振りかざす私が間違っているのか考えてしまいます。

イメージ 1第521話

先週の木曜と金曜日に三重県いなべ市大安町に出掛け、小屋周りに茂った蔦と笹を刈り取り一年ぶりに庭をスッキリさせた。しかし北側に植えた金木犀が大きくなりすぎている。半分ほどに伐採しようと今日も朝からドライブです。

何カ月も前に楽天通販で買っておいた「エンジンチェンソー」を説明書どおりに始動させようとしてもプスップスップスッ・・・と止まってしまいます。 混合ガソリンもチェーンオイルも指定タンクにいれました。 スイッチオンにしてチォークを引いてスターターを引っ張る。 間違いは無いはずです。 

もう一度、始動案内を読み直すと「初めて使う場合は手動ポンプで燃料を送り込んでスターターを引っ張って下さい」と注記がありました。 あわて者ですね。 

刃渡り40センチのチェンソーの威力はスゴイです。 次々と太い幹を切り倒し、作業は簡単に終わってしまいました。

恐る恐る使ってみたエンジンチェンソーでしたが、慣れれば便利な道具です。 

体力の衰えは無理して鍛えるより、便利な道具を使いこなす方が良いと考え方を変えました。

御園座の「芝居づくり」から遠ざかって11年になり、すっかり好き勝手な隠遁生活に入っているが、今でも定年の無い演劇スタッフから時々便りが届きます。

今日も舞台美術家の竹内志朗先生からお手紙を頂きました。

寒さも一段ときびしい十二月、お忙しい毎日のことと存じます。
このたび一月十日の戎さん参りをはさんで、小さな文字展を開催いたします。
会場は西宮戎神社の西となり「風姿花伝」です。 もしお時間がございましたら、よろしくお願いします。
一月三日、テレビ東京~テレビ大阪の五時間ドラマ「影武者徳川家康」 一月四日の時代劇専門チャンネル「鬼平外伝老盗流転」をはじめ「鬼平犯科帳シリーズ」「剣客商売シリーズ」とタイトル文字を担当しております。チャンネルを合わせていただくとうれしいです。
年末もすぐそこです。どうぞお元気でご活躍ください。
十二月吉日 竹内志朗

誠実な先生の人柄が窺える文面です。 確か先生は私より一回り上の八十歳。 生涯現役を貫いてみえます。

先生の「大事なお知らせ」と私のくだらない文を混載したことお許し下さい。 

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