カテゴリ: 杉 良太郎

イメージ 1第385話

中日新聞(関東は東京新聞)は、7月5日から8月31日の期間、月~土の夕刊に杉良太郎「この道」の連載を始めました。

「この道」は、著名人が執筆する人気連載コーナー。今までも数多くの方々が登場し、連載後には自伝エッセイ本として出版されてもいるようです。

第1話「自立と自己責任」 第2話「カレー屋」 第3話「デビュー」と続いて来ている。 芸能活動46年、福祉活動51年になる杉さんの「この道」は、書き出しから波乱万丈の人生を紹介しています。

御園座に杉良太郎さんが初出演されたのは昭和47年、27才の若さで「勘太郎旅鴉」に主演した。

しかし翌年からは、東京(明治座)大阪(新歌舞伎座)での杉良太郎特別公演が定例となり、テレビ時代劇の大人気スター杉さんが、再び御園座の舞台を踏み、東京・大阪・名古屋の公演スタイルを受け入れられたのは10年の年月が経った昭和48年でした。

それから20年、御園座にも数々の話題作を提供して頂きました。

私のブログ「御園座 芝居の話」の中にも杉良太郎座長との芝居づくりに取り組んだプロデューサーならではの話を数多く載せてありますが、今回の「この道」は本人ならではの話が連載されると期待しています。

イメージ 1第328話

昼すぎに突然、杉良太郎さんのマネージャーから「連絡が遅れたのですが、今日は愛知芸術劇場へ来てますから・・・」と電話が入ってきました。

一ヶ月ほど前の9月30日に東京で開催された杉良太郎さん・伍代夏子さんの「記念の宴」にも出席できなかった私に、マネージャーが気を使って下さったのでしょう。

慌てて芸術劇場へ出かけ、杉さんの楽屋を訪ねました。6月の新歌舞伎座公演以来です「いゃー、久しぶり」と笑顔で迎えてくれた杉さんと演劇界のこと、芝居のこと色々話しているとお客様が・・・・・

この歌謡公演の販売元にあたる株式会社アイエスの伊藤相談役でした。伊藤氏はスター芝居の全国巡業公演の先駆けを杉良太郎公演で成し遂げた人。

私も御園座に在籍中は、30代からお世話になっている業界の大先輩です。

相談役も話しに引き込み「芝居づくり」の想い出ばなし。成城の自宅で徹夜を重ねて脚本を書き上げたこと、「特に遠山の金さん~弁天小僧~は4日ほど毎日小田急線の始発が動くまで、頑張ったなぁー」と杉さん。

杉さんも私も40代でした。お互い若かった!

情熱あふれる「芝居づくり」はスタッフから役者へ、そして劇場スタッフの大道具さん照明さんへ広がります。

写真は舞台稽古を中断して、舞台の手直しに参加するスタッフ。

中央の役者は時代吉二郎さん、腕組みして悩んでいるのが私、私の目線の先には演出家の藤瀬俊夫さんと照明プランナーの近藤彰彦さんがいます。

当時の「芝居づくり」の情熱が伝わってくる一枚の写真です。

イメージ 1

第290話

平成14年7月、杉良太郎さんは座長勇退公演に代表作「拝領妻始末」「清水次郎長」を選び主演された。

その後は、杉良太郎プロデュース公演として昨年秋に山本譲二さん・山川豊さんと共演し話題作「闇の身代り地蔵」が上演されている。

今月は、なんば新歌舞伎座の最終公演。

重責を担う記念公演は杉さんの第二回プロデュース公演です。ご自身の代表作「拝領妻始末」の主人公・与五郎役を息子の山田純大さんに引き継がす・・・・大胆な試みがなされた。

楽屋を訪ねた私に、杉さんは「必死になって教えた・・・観てやってくれ」と言われる。

「四年前の勇退公演は、女房の抗癌治療が長引いて観劇ができませんでしたが、今回はPET検査も良く女房も客席で開演を待ってます」と伝えると・・・・

杉さん「いやいや、今回は純大が主役だから」と嬉しそうに答えられる。

教えも教えたり、習いも習ったり・・・・・与五郎役の純大さんの出来ばえに驚嘆しました。

又、相手役の小林綾子さん・そして、いち兄役の大川良太郎・弟役の橘大五郎さんら若手も頑張っている。

父親役に回った杉さん・母親役に回った葉山葉子さん、初役ですが何百回と出演された作品です。

お二人とも役どころは心憎いばかりに押さえていました。

第259話

政府が掲げた景気対策の目玉は、高速道路を土・日曜は料金1000円で乗り放題。そして一人12000円の定額給付金(65才以上プラス8000円)が実施され始めている。

しかし、本当に大丈夫なのだろうか?

いくら土日の高速道路が現状空いていても、今回の特典に我も我もと出掛ければ、大渋滞が全国的に捲き起こってしまう。

楽しく利用できてこそ値引きの「アリガタミ」
社会的にも土日のトラック物流はどうなるのか・・・・・ここは一先ず様子見が賢い選択と思えます。

一方の定額給付金は意義ある使い方をしたいものです。

夫婦で豪華食事をするか、温泉旅行か、お洒落な洋服か・・・色々と考えましたが観劇に決めました。

その理由は四年前に私が御園座60才の定年を迎えた年。お世話になった杉良太郎さんが、座長公演としては最後となる新歌舞伎座7月公演を行なわれた。

長年、私が御園座のプロデューサーとして芝居づくりをしてきた座長の最終公演。

何んとしても出掛けたいと、その年4月に子宮体癌の手術を受けた女房を連れて大阪観劇旅行を計画しましたが、術後に合併症が出て退院が遅れ出掛ける事はできませんでした。

それが今年の6月新歌舞伎座の最終公演に、杉さんが息子の山田純大さんに自分の代表作「拝領妻始末」の与五郎役を与え、父親役に廻られるという。

今度こそ、どうしても観たい!

私は、定額給付金を観劇に使います。

御園座にも大勢のお客様が定額給付金を見込んで、今月から観劇に来てくれると嬉しいですね。

イメージ 1

第236話

今の劇界を象徴する如く、先月(12月)末に東京・新宿コマ劇場が閉館された・・・寂しい限りです。

そして今年は、大阪・新歌舞伎座がやはり老朽化から6月公演をもって取り壊される。しかし此方は来年の夏には上本町に新劇場としてオープン、その規模は客席約1500席・舞台は8間の廻り盆・花道を持つ大劇場となるとの事。

それにしても難波の新歌舞伎座は、桃山風の人目を引く外観デザインから大阪を象徴する観光劇場になっております。

場所が変わり13階建てのビルに納まるのは・・・・・残念ですが、これも時代の流れでしょうね。

難波・新歌舞伎座の「さよなら公演」の最終6月を締めくくるのは、やはり!この人、杉 良太郎プロデュース公演でした。

今回は、杉さんの代表作「拝領妻始末」を息子の山田純大さんが受け継ぐ、相手役には小林綾子さん、そして杉さん自身は父親役にまわられる。

「拝領妻始末」は、御園座でも杉さんが昭和59年・平成4年・平成10年と三度も上演している名作ですが、純大さんを主人公・与五郎に迎え、新版として如何に創り上げるかプロデューサー杉さんの腕の見せ所です。

この公演は見逃せません・・・今から楽しみです。

↑このページのトップヘ