昨夜、名古屋芸術創造センターにて歌舞伎ルネサンス巡業公演・朝丘雪路主演「応挙の幽霊」他が上演されました。
歌舞伎ルネサンスは「高尚で敷居の高い伝統芸能歌舞伎」を、本来あるべき「一般大衆が楽しめる歌舞伎」に仕立て直し、お客に観せたいと2年程前から企画上演されている。
今回は企画第6弾です。
朝丘雪路さんが初めて主演されたのは、昨年2月の第3弾「萬夜一夜先代萩」でした。
朝丘さんは女形の大役「乳母政岡」を気品高く見事に演じあげ大絶賛されました。
お客様の好評に応え、その年の12月には第5弾として朝丘さんを主演に「加賀見山旧錦絵」を企画上演。
そして今年はガラリと趣きを変えて、落語ネタから「応挙の幽霊」です。
朝丘雪路さんの幽霊は、鍛えられた日舞による色気と芸達者な笑いでお客を惹きつけます。
時代物から世話物まで、何を演じても一級品でした。
楽屋をお訪ねすると朝丘さん、ファンからのプレゼント菓子に囲まれている。「一座の皆さんに頂いてもらっているのですが・・・・美味しいものばかりなので、私もツイツイ食べてしまう」とクスッと微笑まれる。
このペースでお菓子の誘惑に負け続ければ、巡業の楽日までにポッチャリとした可愛い朝丘雪路さんの幽霊が見られるかもしれませんね。